過度の加熱が原因と考えられます。
過度の加熱とは「初回を含め3回以上のボイル」「長時間のストレージ」「コンディショナーの温度異常」などが考えられます。寒天は天然物のため過度に熱が加わると成分が劣化し水と分離してしまいます。なお、このような状態になってしまった場合、ご使用いただくことはできません。
寒天はもともと空気の要素を保持しており、加熱することにより稀に気泡として外見に現れ始めることがございます。しかし加熱時に気泡はコンディショナー内で上部に移動するため使用時には問題なくお使いいただけます。
未開封のものであっても直射日光のあたらない冷暗所で保管して下さい。開封したものにつきましては、特に夏場は冷蔵庫に保管されることもお勧め致します。ただしその際、凍結させないよう十分ご注意下さい。1度凍結してしまったものは解凍いたしましても寒天印象材としてはご使用いただくことはできません。
小さめの気泡であっても目にされることにより、異常であり不具合品ではないかと思われるかと思いますが、当現象は寒天印象材の主成分である寒天の持つ特徴としてご理解下さいますようお願い致します。
なお、加熱にともない気泡は上部に移動いたしますので問題なくご使用いただけます。
寒天印象材が「硬い」という要因には次のことが考えられます
下記の原因が考えられます
ポスト印象も可能です。ただし、アルギン酸塩印象材の冷却効果を受けられないため、3分間の時間経過に特にご注意下さい。
アンダーカットになっていますと寒天印象材はちぎれてしまいます。ちぎれることによりアンダーカットの存在が分かります。ゆえに寒天印象材は、より正確で信頼度の高い印象採得を期待できます。アンダーカットにはご留意下さい。
寒天印象材もしくはアルギン酸塩印象材またはその両方が接着前に硬化が始まっていた場合。
なお、お使いのアルギン酸塩印象材が寒天印象材との連合印象用ではない場合を除いては、国産メーカーのアルギン酸塩印象材であれば良好な接着が期待できます。
可能な限り早く石膏を流すことをお勧めしておりますが、すぐに石膏を流すことができない場合は湿箱等に入れて乾燥・変形を防いでください。
メーカー指定の硬化時間を守り、外すタイミングにご留意下さい。
石膏が未硬化の段階で取り外しますと、印象物に石膏の未硬化分が付着したままとなり、石膏の表面が荒れた状態になります。
蓋の黄変につきましては樹脂が化学反応を起こさせる物質(液体・気体・固体の全てが考えられるとのこと)が触れたときに発生する可能性があります。この変色は直射日光に2時間ほど当てると完全に消滅するという特徴があり、この黄変は蓋の外観のみに現れるものですので、中の寒天印象材に品質上の影響はございませんので、問題なくお使いいただけます。
この白い沈殿物は寒天印象材に含まれる成分が保存液中に滲出したものです。寒天印象材の主成分である「寒天」は天然物であり、保存液中にて寒天印象材が呼吸することで、滲出した成分が白く沈殿したものであり、この現象の出現の有無、程度につきましては差異がございますが、蓋に貼付しております注意書きラベルにも記載しております通り、保存液を水道水に交換いただくことで問題なくご使用いただけます。